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IH/過熱蒸気 関連機器

IH(電磁誘導加熱)装置は、一般家庭用では、IH調理装置として、幅広く普及しておりますが 工業用としては、まだまだ限られた分野にしか使用されておりません。この理由は、電源装置が専用機器であり、コスト的に装置全体として、コストが高いこと。また、各用途に応じた、装置の開発が必要であり、それに対応出来る実績、ノウハウを持つ会社が、非常に少ないことにあります。

当社は、この分野で豊富な実績とノウハウを持つ、伊藤工機(株)と連携して、汎用化された電源装置を利用し、工業用のIH装置を、ご提供します。 基礎実験から、装置の開発設計、試作、実用化までユーザーの、ニーズに基づいて、顧客と一体となって、業務を進めて行きます。

IHとは?

図1(誘導加熱(IH)の仕組み)

IHは英語でInduction Heatingの略で、正式な呼び方は誘導加熱と言います。一般家庭向けのIHクッキングヒーター、IH調理器(電磁調理器)と言えば、耳にしたこともある方が最近は多いと思います。

IHのしくみ

導線に交流電流を流すと、その周りに方向、強さが変化する状態にある磁力線が発生します。その近くに電気を通す物質(通常は金属)を置くとこの磁力線の影響を受けて、金属の中に渦状の電流が生じます。これを渦電流と呼びます。
金属には電気抵抗があるため、金属に電流が流れる時に熱が発生し、金属が加熱されます。これを誘導加熱(IH)といいます。調理器具や産業向けIH装置では、効率的に熱を発生させるために通常、導線をコイル状にします。(図1)

IH反応装置

IH反応槽
©伊藤工機(株)

特に、最近はホットオイル、蒸気等の加熱源が、不要であることから、IH加熱技術の応用が1000-2000Lクラスの小型反応槽に、非常に、注目されています。 この装置では、従来型の装置と比べると、下記のようなメリットがあります。

  1. 加熱源の設備費が不要であり、装置までの加熱源の配管が不要となるなど、加熱源まで加えて比較すると、大きなコストメリットが、期待できる。
  2. 加熱温度を任意の温度に簡単に設定できること。加熱部分を、分割して、加熱する事ができることなど、使い勝手が非常に簡便。

テスト機で、加熱実験を行い、性能を確認した上で、実機の開発を行ないます。

IH過熱蒸気発生装置

IHコーヒー焙煎装置

加熱蒸気応用連続野菜蒸煮装置

IH加熱の技術を応用した、過熱蒸気発生装置を、実用化しております。(特許取得済) この技術は、常温水から過熱蒸気を作るもので、この技術を応用した、新鮮な野菜を 調理する野菜蒸煮装置も現在実機が、稼動しています。

【伊藤工機の主な工業用IH関連機器開発の一例】

  • IH調理機(チャーハン、惣菜調理)
  • IH過熱蒸気発生装置
  • IH連続ハンバーグ焼成用均一加熱モジュール
  • IHギョウザ焼き器(過熱蒸気併用)
  • IHせんべい焼き器
  • IHコーヒー焙煎装置  写真添付
  • 加熱蒸気応用連続野菜蒸煮装置 写真添付
  • IH加熱・過熱蒸気併用生ごみ乾燥装置
  • IHロータリーキルン(過熱蒸気併用)【共同開発】

過熱蒸気のメリット

水から発生させるものなので、正確には過熱水蒸気と言います。過熱水蒸気は大気圧下で100℃の蒸気(飽和蒸気)をさらに加熱した蒸気のことです。加熱、焼成、焙煎、炭化、殺菌等の広範囲な用途において、過熱水蒸気特有のメリットが、食品業界、医療業界、環境機器メーカー等で、注目を集めています。

過熱蒸気の特徴

特徴-1
飽和蒸気はわずかでも温度が下がると凝縮して水(液体)になり、物体を湿らせてしまいますが、過熱蒸気は温度は低下しても気体状態にある為、物を乾燥、焼成することができます。

特徴-2
過熱蒸気を利用すると無酸素状態で乾燥、焼成などができるため、食品加熱、焙煎、殺菌の際には発ガン性物質や過酸化脂質の発生や品質劣化のおそれがほとんどありません。 また、炭化やごみ処理用として使用する場合には、ダイオキシン発生を抑えることができます。

特徴-3
過熱蒸気は高温空気や排ガスと比べて、単位体積当たりの熱容量がはるかに大きいため、少量・短時間で乾燥、焼成などができます。

特徴-4
一般的な食品乾燥や加熱の際には、メイラード反応によってタンパク質が変化して栄養価が低下することが知られておりますが、 過熱蒸気を用いるとメイラード反応を低く抑えることができます。

出所: エネルギー環境設計株式会社ホームページ

上記以外にも、さまざまな分野で、顧客と秘密保持協定を結んで、工業用のIH加熱装置を設計・ 開発しております。

顧客との秘密保持協定締結のため、ご紹介出来る装置の写真が、限定されておりますので、ご了解 下さい。

 

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